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「機関投資家の1年刻みの時計」 |
正直、「投資の指南書を一冊挙げろ!」と言われれば、
迷わずこれをオススメ。
読みどころは第4章。7つの智恵が紹介されている。
噛み砕いて解説すると、、、、、
* トレーディングではなく、長期投資を心がけること
* α部とβ部を分けて考えること
* 個人投資家は、○○年後に稼げれば良いが、機関投資家は1年刻みの時計を持っている
⇒ リスク・ギャップを逆手に取れば勝つことが可能
* 住宅を不動産投資と定義した場合、ほとんど全ての日本人は不動産投資に偏っている
⇒ 全金融資産のポートフォリオを組むこと
* 20年後の覇権国は予測不可能。世界経済全体の成長に乗れば、「負ける」ことはない
等が述べられている。
冷静に考えれば、「当たり前ジャン」と突っ込みたくなるが、
それがいかに難しいことか。
特に「機関投資家の1年刻みの時計」は、
概念として持っているだけで投資に自信が沸いてくる。
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堅実な投資家向けの指南書 |
アセットアロケーションの必要性がわかりやくす説明されていて、
時間を味方につけるこの投資方法は初心者でも実践できるだろう。
その意味で時間的に余裕のある20代30代には大いに活用できるとは思う。
あとは時間がない団塊の世代はどうすればいいのかなども説明してほしかった。
要諦がアセットアロケーションのリバランスだけなのは少し物足りないかもしれないが、
派手さはなくても堅実でまじめな投資家向きで評価できる。
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良書ですね |
投資の本だと思いましたが、どちらかというと将来設計についての王道を述べた本です。
現在の日本の危機的状況の中で、老後の生活資金をどのようにして作り出すかということにテーマをおいています。ですので投資の話だけではなく格差社会や年金の話、持ち家の話など日本で老後を迎えるまでに必要な知識について説得力ある多岐な内容となっています。
結論としては
・現在の日本社会を考えると投資は必須。
・トレーディングより長期インベストメントが有効であり、
・ポートフォリオなど運用ポリシーも大切である
と説いています。
PHPらしい良書だと思いますので一読の価値はあると思います。
あ、ノーベル賞学者とスイス人富豪云々はあまり気にしないほうがよいと思います。全体内容からするとごく一部ですから。
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下げ相場の時に、心強い内容です。 |
現在、サブ・プライムローンによる影響から、大幅な下げ相場になっています。
日経平均が1万8千円前後で推移していた数ヶ月前の頃が、懐かしいとさえ思うようになってきました。
しかし、この、日経平均が1万8千円前後の頃でさえも、証券アナリストたちからは、日本株は出遅れていると評されている状況でした。
ですから、今日のような外資のヘッジ・ファンドの盲目的な売りが重なっている、怒涛の下げ相場の時こそ、銘柄にもよりますが、優良企業株の天与の底値の買い場のチャンスだと思います。
本書で紹介されているように、時間を味方につけて、底値を探って優良銘柄の持ち株を増やしつつ、足音の聞こえてきたインフレに備えたいものです。
下げ相場の時に、心強い株式投資の指南書として推薦します。
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良書です |
たくさんの本を読みましたが、個人投資家向けの内容がうまくまとめられていると思います。
このやり方ならば、やりやすいと思います。
心配なのは、投資は難しいと考えていたのに「こんなんでいいの?」に思ってしまうこと。
辛抱強く、何年も保有できないのではないかということだと思います。
いろいろな経験の末、たどり着くのは、この本が勧める投資法のような気がします。